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令和8年度 2学期始業式 講話

  2学期始業式講話

皆さん、おはようございます。例年より少し長い夏休みが終わりました。皆さんは、この夏休みを有意義に過ごすことができたでしょうか。

夏休み中には、令和8年熊本地震、千葉豪雨、石川県、富山県でも大雨の被害がありました。また、茨城県を震源とし、埼玉県でも震度5弱を記録する地震が発生しました。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。皆さんには日頃からハザードマップや避難経路の確認、防災用品の備蓄など災害への備えをしていただきたいと思います。

 

さて、今日から始まる2学期は、学芸祭、修学旅行など、大きな学校行事が続きます。こうした行事には、普段の授業では得られない学びがあります。仲間と協力すること、役割を果たすこと、困難を乗り越えること、表現することなど、多くの経験が皆さんを成長させてくれます。

しかし、実際に取り組んでみると、思い通りにいかないこともあるでしょう。「自分には無理だ」「こんなことはできない」と感じる場面もあるかもしれません。それでも、そこであきらめず、最後まで挑戦してほしいと思います。

 

終業式では、京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授の山中伸弥先生が出演されたテレビ番組のお話をしました。実は以前、ご縁があって、山中先生と、現在女子フルマラソン65歳以上世界記録保持者の弓削田眞理子さんの対談を間近で拝見する機会がありました。ちなみに、弓削田さんは飯能市のご出身です。

 

当時、弓削田さんは、60歳を超えてフルマラソンで初めて3時間を切った、世界初の女性として注目されていました。

その対談の中で、弓削田さんが山中先生に「女性はいくつくらいまでフルマラソンで3時間を切れるのでしょうか」と質問しました。すると山中先生は、「それは分かりません。弓削田さんがエビデンス(証拠)です」と答えました。医学的にも生物学的にも、「何歳まで可能か」という答えは簡単には出せません。しかし、実際に弓削田さんが達成したという事実、そのものが「できるという証拠」なのだ、という意味です。

 

実際に、弓削田さんが2019年に60歳を超えてサブ3(フルマラソンで3時間を切ること)を達成した後、日本では60歳を超えた女性がさらに2人、サブ3を達成しました。「できる」と証明されると、「そんなことはできるはずがない」という思い込みが取り払われ、「自分にもできるかもしれない」という挑戦につながるのです。

 

皆さんも、これから様々なことに挑戦する中で、「前例があるなら自分にもできる」と考えてください。そして、もし前例がないのであれば、自分自身が最初の「できる証拠」になればいいのです。学芸祭でも、日々の授業でも構いません。失敗を恐れず、真剣に挑戦してください。その挑戦が皆さん自身を成長させ、そして次に続く誰かのできるという証明になります。

 

2学期は、一人一人が新しい「できるという証拠」となるくらいの気持ちで、様々なことに挑戦してください。皆さんの活躍を期待しています。校長からは以上です。